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光学メディアの規格

 

■ CD

現在、音源ソフトとして利用される機会の多いCDにはCD-R、CD-ROM、CD-RWの3種類があります。CD-Rは一度だけデータの書き込みを行えますが、データを書き換えることはできません。CD-ROMはデータの書き込みのみ可能で、CD-RWは繰り返し書き込み/書き換えが可能なメディアです。また、CDにはデータ用と音楽用の2種類がありますが、ディスク自体の素材はほぼ同じです。ただし、市販されている音楽用CDには音楽データを録音することを想定して、音質を重視した記録方式になっているなどの特徴があります。

■ DVD

今でも使用されることの多いDVDは、DVD-R、DVD-R DLDVD-RWDVD-RAM、DVD-ROMなど多くの種類がある光学ディスクです。特にDVD-RとDVD-R DLDVD-RWは+と-の2種類に分かれており、+と-はそれぞれ別の団体が定めた規格に基づいているため互換性がありません。両規格に対応したドライブもあるので、不安な方はそれを選ぶとよいでしょう。

■ BD(ブルーレイディスク

ブルーレイディスクの種類にはBD-R、BD-R DL、BD-REBD-RE DL、BD-ROMがあり、BD-RとBD-REには記録層が2層になっているDLという規格があります。また、RとREには記録層が3層や4層構造になっているBDXLという規格もあり、3層タイプのデータ記録容量は100GB、4層タイプは128GBと大容量のメディアです。近年では4K画質に対応するため、次世代ディスクであるUltra HD Blu-ray(UHD BD)も登場しています。また、ブルーレイディスクにもデータ用とビデオ用がありますが、性能や素材にほぼ違いはありません。

光学ドライブの種類

光学ドライブには多くの種類がありますが、現在流通しているものを大きく分けるとDVDドライブとブルーレイディスクドライブの2種類です。特にDVDはディスクの規格が多数あるため、DVDドライブにも多くの種類が存在します。ここでは各種ドライブの特長を挙げながら、どのようなものがあるかについてご紹介します。

■ DVDドライブ

DVDドライブはCDの読み書きやDVDの読み込みができるコンボドライブと、DVDにも書き込みできるマルチドライブの2種類に分けられます。現在流通しているDVDドライブの主流は、ほぼすべてのDVDの読み書きが行えるスーパーマルチドライブです。また、記録層が2層あるDVD±R DLに対応したドライブはハイパーマルチドライブと呼ばれます。

■ ブルーレイディスクドライブ

CDやDVDのほか、ブルーレイディスクの読み込みと書き込みができるドライブで、読み込み専用のドライブ、BD-RまたはBD-REに対応するドライブ、RとREの両方に対応するドライブの3種類に分けられます。現在流通しているブルーレイドライブのほとんどがブルーレイディスクのすべての規格に対応し、4K画質や3D映像に対応したドライブも登場するなど、近年人気が高まっています。

 

光学ドライブとは?光学ドライブの基本から種類・選び方までご紹介 | 分かりやすく解説!HDD・SSD!!

無線LANの規格

11b(IEEE802.11b

スピードが遅くて電波干渉にも弱いのですが、壁などの障害物には強く、伝送距離も比較的長い規格です。通信速度(最大)は11Mbps。周波数帯は2.4GHz。

・11g(IEEE802.11g

11bと互換性があり、対応機器が多い規格です。大容量データのやり取りもスムーズ。通信速度(最大)は54Mbps。周波数帯は2.4GHz。

・11a(IEEE802.11a

高速で電波干渉が少なく、安定性のある規格です。通信速度は54Mbps。周波数帯は5.2GHz。

・11n(IEEE802.11n)

11gや11aよりもさらに高速で安定性のある規格です。ハイビジョンの動画を楽しむことも可能。通信速度は300Mbps、450Mbps、600Mbps。周波数帯は2.4GHzと5GHz。

・11ac(IEEE802.11ac

2014年1月に正式に制定された最新のWi-Fi規格です。離れた場所でも高速通信ができるのが特徴。通信速度は867Mbpsで、iPhone6をはじめ対応機種も徐々に増えています。周波数帯は5GHz帯です。

なお、周波数帯の2.4GHz帯はスタンダードな周波数帯ですが、電子レンジやコードレス電話、Bluetoothなどにも利用されており、電波同士が干渉して通信が不安定になることがあります。5GHz帯は端末が対応していれば、干渉が少なく快適につながります。

選ぶ前に知っておきたいWi-Fiルータの種類 | DTI

 

 

ディスプレイ接続端子の規格

 

では、ディスプレイケーブルにはどんな種類があるのでしょうか。大まかに分けると「アナログ」と「デジタル」の2種類に分類されます。これは送信する信号の違いによるものです。詳しく見ていきましょう。

【アナログ】

データをアナログ信号で送る規格のケーブルです。「VGA」「D-sub 15pin」「RGB端子」などと呼ばれることもあります。アナログ信号とは連続的な波の量で計る、昔からある電気信号のことです。 パソコンから発信される映像データはデジタル信号のため、ケーブルを通る際に一度アナログ信号に変換しなくてはなりません。この際に、映像をRGBの三色に分けるので、画像に劣化が生じます。テレビのアナログ放送と同じ原理です。 汎用性が高いのが特徴で、多くのパソコンやディスプレイにアナログポートがついています。

デジタル】

データをデジタル信号で送る規格のケーブルです。デジタル信号とは、データを「0」と「1」で表す電気信号のことをいいます。 パソコンからディスプレイへ、信号を変換せずに直接送信できるため、画面の劣化が起こりません。こちらはテレビのデジタル放送と同じ原理です。

デジタル規格のケーブルにはいくつか種類があり、代表的なのが「DVI」です。「DVI」は、更に「DVI-I」と「DVI-D」という2種に分かれています。 「DVI-I」はデジタルとアナログの両方の信号を、「DVI-D」はデジタル信号のみを送受信できる規格です。「I」と「D」の違いはコネクタ部分のピンの数で見分けられるので、使用しているパソコン・ディスプレイに合っているか確認しましょう。 ピンの数が多い方が「DVI-I」です。